山の異変

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俺は家で学校から貰った宿題を整理しながら少し気が沈んでいた。 「はぁ…なんだよ、この数…。小学校は少ないんだけどなぁ。」 その時 「真一~!ご飯よ~。」 俺の母さんが叫んだので俺は宿題を適当に机の中に入れて急いで階段を下りた。 今日の晩御飯は冷し中華だ! 俺の大好物なんだよね♪ 俺はルンルン気分で箸をとり、いただきますと言った後、一気に冷し中華を口に、ほうばった。 「そうそう母さん。俺、明日、礼司と一緒にカブトムシ狩りに行ってくるから弁当よろしくね。」 母さんは少し顔を歪めた。 「アンタ遊びも良いけど宿題も、ちゃんとしなさいよ。アンタ去年、宿題で泣きを見たんだから…母さんは、もう手伝いませんからね。」 俺は明日が楽しみすぎて母さんの言葉なんて耳に入らず。はいはいと適当なことを言って、あしらった。
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