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あれ? ここはどこ? 周りには何もない 誰も居ない… あたしはいつから此処にいるんだろう 記憶を辿ろうと思い考えると酷い頭痛に襲われる 淋しさや孤独感がいつも絶えなかった私、だがここの空間にはそんなものなど存在しなかった。 ただの暗闇、冷たい空気… 周りは暗くて何もみえないが手探りで壁らしきものに当たった。 鉄かな?錆びてザラザラしてる感触。 錆びたドアノブ 思いっきり握りしめて右にまわしてみた。 開かない… 歯を食いしばって精一杯の力を出した。 ギギギッ… 開いた! ものすごく明るい光が目に飛び込んできた わっ!眩しい。 誰かが居る。 でも顔が見えない。 背は私より高くスラッとしたシルエット。 あなたは誰? 。すると… 優しい声で 「俺だよ」 って 名前なんか聞かなくても声で誰か分かった。 「いく、頑張ったね」 と言ってくれた その声は懐かしい感じがした。 私の頬には生温かい涙が流れた その瞬間、一気に鮮明な記憶が舞い戻る。 暗闇や冷たい空気それは私自身の心の中を映し出していたのです 心を開いた瞬間忘れかけてた人間らしい感情が戻ってきたのです 私は、その男性によってどこかに忘れてきた人間らしい感情を取り戻すことができ再起することができたのです
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