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攻防
日本の計画拠点の近くにあった寂れた町、最も早い段階で町そのものが買収されていた。
しかし、計画者達の目を盗み、あるスナックの地下深くにレジスタンスを結成していた。その名は、『(株)悪の組織』―――
ピロミ女史の掲げる世界に警鐘を鳴らし続けた活動家オニクが率いるグループだ。
世間の目を欺く為に、時に改名したりさせたり変幻自在の人物であった。
世界中のサイトを飛び交い、有為の人材を集めていた彼の手法は褒められたものではなかった。
何故なら、彼こそが"エブリスタ強制代執行"の張本人であり、必要な人間とあらば社会から抹殺することで無理矢理仲間に引きずりこんだのだ。
このオニクという男もまた世界有数の科学者であり、携帯から発する電波を使い脳に幻影を見せ、幻聴を聞かせていたのだ。
つまり、熊谷蒸はまんまとオニクの手に落ちたのであった。
しかし、計画に参与したサイト運営側も不審な交信があったクリエイターには即ペナルティを与えネット上の不穏分子を排除しようとしていた。
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