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「急にで悪かったな。」
会場へ向かう車中に西くんが話した。
本当は営業部の女性が来る事になっていたらしい。
「風邪みたいで。営業も人手足りなくて、部長がぜひ紫波ちゃんにってさ。」
優は後ろを振り向いてほほえみかけながら感謝の言葉を口にした。
「かわいらしい紫波さんなら、学生達もきちんと話しを聞くと思いましてね。」
「ありがとうございます。」
優は謙遜する事もなく素直に感謝した。
昔からかわいいかわいい、と他人から言われ謙遜する事にうんざりしていた。
大人になった今でも言われている。優からしたら綺麗、と言われたいが童顔・低身長も手伝い、そういわれる事は少ない。
うらやましいと言われる事もしばしば。
しかし、この容姿で損をした事の方が多い。世の中にはロリコンが無限に生息している。
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