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母親は安堵したのか先ほどまでの力強さも無く、両手で顔を覆いむせび泣いた。
私は周囲を見渡しすと、まだ呻く男の首元に斧をを振り下ろした。
耳をつんざく悲鳴を残し先程の女がその場に倒れた。
「1、2、3、4…」
転がる死体の数を数える。真っ暗なフロア内には警察が照射するライトの明かりが入る。
警察官が動く度に人影がせわしなく走る。私の両手の返り血もカラカラに乾いていた。
カウンターに置きっぱなしたバッグの中を漁ると、どうやら強盗用に予め備えてあったようなダミーの紙幣がギッシリ詰まっていたので、うつ伏せで動かない銀行員の女の頭を引き起こし口に紙幣をねじ込んだ。
若く美しい銀行員は目を見開いたままだ。
腰掛けていた椅子をどけ、着衣を下ろした。私は死んだ銀行員を後ろから犯してみた。
眩しいライトの方を伺いながら、この後どうするかを考えていた。
後悔はない。私は射殺されるつもりだ。
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