~第二話~

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それと同時にドガッ!!という鈍い音も響いた。 「いったぁ~!!」 薫が膝あたりを押さえながらピョンピョン跳ねる。 片足で跳ねる。 「机にぶつけた~!感動の場面で!最悪だわ!」 薫の叫びを葵は耳を塞いで回避する。 「まぁ、まぁ。これで完全にマスターしたね。」 「そう!もう完璧のはず!ありがとうね、葵。」 葵は少し顔を下に向けた。 少しだけ赤くなった顔を隠すためだろう。 気を取り直してから、葵は提案した。 「よし。じゃあ、帰ろうか。今から迎えに来させるから待ってて。」 「そうだ。この子お嬢様だった。あれ?いつも迎えには来てもらわないじゃん。なんで今日だけ?」 「今日は、もう遅いから。」 葵は、ぐっ!っと親指を突き出す。
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