~第二話~

2/10
前へ
/16ページ
次へ
葵と薫が、真剣な眼差しで一点を見つめている。 薫は一度、深呼吸をする。 「…。うりゃ!」 薫が出した気合の声と共に、静かな教室にカタンッ…と虚しい音が響いた。 「全然だめじゃん!」 葵がケラケラ笑い始める。 「なんだよ、なんだよ!葵はできるのかよ~、ペン回し!」 「出来るさぁ~。ちょっと貸してみ?」 落ちたシャーペンを拾い上げ葵に渡す。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加