~第二話~
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葵と薫が、真剣な眼差しで一点を見つめている。 薫は一度、深呼吸をする。 「…。うりゃ!」 薫が出した気合の声と共に、静かな教室にカタンッ…と虚しい音が響いた。 「全然だめじゃん!」 葵がケラケラ笑い始める。 「なんだよ、なんだよ!葵はできるのかよ~、ペン回し!」 「出来るさぁ~。ちょっと貸してみ?」 落ちたシャーペンを拾い上げ葵に渡す。
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