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葵は渡されたシャーペンを、ポジションにセットする。
そして、クルリ。
薫が凝視している中で葵は、見事に成功させて見せた。
「こんな感じ?くぅさん。」
葵はドヤ顔で薫へ視線を送る。
「うぅ…、メッチャ悔しい…。よし、今日で絶対できるようになってやる!」
今日の放課後は、薫のペン回し練習の時間になるようだ。
・・・・・・・
「てか、くぅ。なんで急にペン回しの練習をし始めたのさ?」
「授業があまりにヒマでさぁ、クラス中を観察してたんね。そしたら、前の方で会長がくるくるペンを回してるわけよ。それを見たら、私にもできるんじゃないかって思ってやってみたら…。」
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