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私は次の日には閉じたはずの本が開いたままになっていた。
しかし、もうテディベアはしゃべることはなかった。
その本を閉じ、着飾った連中の元に歩いて向かった。
また、ガタンガタンと馬車が人を連れて行った。
いろいろ見ながら歩いていると彼がいつもいるコーヒー屋に着いた。
そして、彼らに見せた。
よくみるとそんなの中にこの前家にいきなり入ってきた少女がいた。
彼らの反応は良かった。
奴らの好んで食べるものは、人の不幸だった。
最低だ。
私も、
奴らも。
この世界も……
全てが。
「まだ、その本は完成してません」
私は言った。
「なにがまだなの?話は、良くできてるわよ」
私はナイフを出した。
本を手に持ち、ナイフで胸を突き刺した。
さよなら。
なぜか、一瞬だけ目に入ったこの前家にいきなり入ってきた少女があの話の少女と重なってまた戻った。
あっ、そういうことか。
分かったよ大体。
完成。
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