扉は壊さないで下さい

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「咲夜様、お嬢様のお部屋のお掃除終わりました。」 「ありがとう鳶鳴、あなたが来てくれてから本当に仕事が楽になったわ。」 「いえ、私なぞ咲夜様ほどは気が回りませんよ。」 「咲夜~!もうすぐ霊夢がくるのよ!お茶の準備は出来た~?」 「はいお嬢様。完璧です。」 ここは紅魔館…レミリア様を当主とした幻想郷の中でも有名な館です。 そして、メイド長である咲夜様 図書館の館長であるパチュリー様 図書館の司書の小悪魔さん 門番の美鈴さん 沢山のお方が住んでおられます。 そして私が永遠に忠誠を誓ったのが…… 「え~んめ~!!!!遊びに行くよ~!!」 「ぐふぉあ…!!」 ドゴォォ… 「ちょっ…!?妹様、それはやり過ぎでは…?」 「あらフラン、今日は早起きね?遊びに行くのかしら?」 「おはよう、お姉さま!うん、今日はえんめーと遊びに行くんだ!」 「そう、よかったわね。楽しんできなさい。」 「は~い!あれ…?えんめーは?さっきまで居たのに…」 「妹様…足元にいますよ…」 「え?あっ、本当だ!えんめーどうして寝てるの?」 「す…こし寝…不足…でしたので…」 「…健気ね」 「ええ、そうですね…」 ……この方が、私が永遠に忠誠を誓った人です。名をフランドール様。 純粋で明るく真っ直ぐなのですが、その性格に見合ってない力をお持ちです。 その為、このような事は日常茶飯事で…… 「咲夜…何とかしないと彼、いつか死ぬわよ?」 「し、しかし彼もアレでまんざらでもなさそうですよ?」 なんて、思われているが実際もう慣れてしまっているのです。
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