扉は壊さないで下さい

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「フラン様、まだお仕事が残っておりますので、もう少しお待ち頂けますか?」 「うん!じゃあパチュリーの所で遊んでるね!」 今日は前から日課となっている、1週間に1回のお出かけの日です。 この日は一段とフラン様がご機嫌なので、自然と私も仕事がはかどります。 「じゃあ鳶鳴、後は私に任せて妹様と遊んできなさい。たぶん、待ちくたびれてるわ。」 「はい、ありがとうございます咲夜様。では、お言葉に甘えさせていただ…」 ズガァァァ!!! その時、何か大きな振動が響いてきました。 「ちょっと、咲夜!!さっきの音は何を壊したのよ!!」 「お嬢様、ここでは無いことは確かです。」 「まさか…フラン様…?私が様子を見てきます!!」 ~大図書館~ 「やっぱりここでしたか…フラン様!!パチュリー様!!大丈夫でございますか!?」 「え、ええ…フランもわたしも大丈夫よ。扉が吹っ飛んだけどね…」 「うぅ~…申し訳ありませんパチュリー様~…」 「パチュリー…ごめんなさい」 話を聞くと、フラン様が小悪魔さんと遊んでいて、ヒートアップして扉を壊してしまったようです。 「気にしないで、魔法ですぐに直せるから。」 「うぅ~…あ!えんめー!!お仕事終わったんだ?早くお出かけしよーよ!!」 「フラン様…もう少し反省を…ぐはぁ!!!…」 「さっ、しゅっぱーつ!!」 「あわわわ…パチュリー様、鳶鳴さんは大丈夫なんでしょうか?ヒッ…!?」 「…こあ?自分の身を心配したほうが良いわよ…?」 「パ、パチュリー様…?」 「わたしはあなたがこんな事をするとは思わなかったわ…覚悟するのね…?」 「ヒィヤァァー!!!!」 「るんる~ん♪えんめーとお出かけ~♪」 「フラン様…なぜ…私は殴られたの…ですか…?」 紅魔館は今日も平和でございます。 ~to be continue~
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