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「どこだ此処」
森、周り一帯木に覆われている俺の転生最初に目にするのがまさか普通の森とはな、いや、普通ではないか…前の世界ではここまで成長した森は見たことがない。こいつら樹齢何千年だ?古代の森って感じだな
「よし、体は動くな、明るいうちに街を探すか、それとも…」
何だ?この感覚…ああ、これが感知能力か。20メートル以内に生体反応ありってとこか
ふと右を見ると森の奥から巨大な何かがこちらに歩いてくる、猪、見た目は猪だが2メートルはあるんじゃないかと思う体、そして巨大な牙が付いている
「でかいな、あれは食えるのか?」
そんなことを呟いていると猪はこちらに向かって突進してきた、希季は猪を見据えゆっくりと腕を前に出し、人差し指で猪を指差した後、軽く横へ振った…
猪は突進を止めずに向かってくるが、猪の体が途中で2つに、分かれた
「食べられるなら今日は猪鍋だな、鍋…無理か、鍋が無いしこんなでかいのもって街には行けないか」
諦めるしかないな…まあ、街に行けば何か食えるだろ。とにかく森を出るか
希季は猪を一瞥し少し名残惜しそうに歩いていった、希季のいた場所に元森の主の変わり果てた姿だけ残されて
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