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海になりたい、子供の頃からの夢だった。
〔死んだら何になりたい?〕
天国なんか信じちゃいないし、あったとしても、自分がいけるとは思えない。それよりも海になりたい。
海は、ずっと空と向かい合ってる。海の上は何もない。
晴れた日は、太陽の光りを浴びて、水面がキラキラ光る。満月の夜は、月明かりに照らされて、ときどき高波あげて、空に向かって手を振ってみる。流れ星を数えてみる
雨の日は、空が泣いてるんだ、海は一身に涙を受け止める。
雨上がりの朝焼けに、真っ赤に染められる。
そんな海になりたい。
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