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「うう…う…」
「…………。」
サイコロの様に、四方に白い壁が倒れ現れたのは、
まあ、……うん。
宇宙みたいな空間?と言うか。いや、それよりも
僕の前には、見事なプロポーションの女の人が…………
嘘泣き、していた。
「……あの」
その言葉に、女性はハッとして僕を見る。
「あ、バレた?てへ☆」
へえ、演技ね。成る程ー。って
「ざけんな!」
「あら駄目よ、乱暴な言葉使っちゃ?女の子なんだから」
うざい、こいつ。何?さっきまでの神々しい光はどうしたの?
先程まで光っていた光の玉の方を振り向くと、
「嗚呼…、夢が壊された気がする」
さっき感じた『安っぽい光』というのはあながち間違いではなかったらしい。床には、凧糸のついた、裸電球が転がっていた。
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