手のひら

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「寒くなったね…アキラ」 「そうだな…メグミ。はああっ…」 「もう、溜め息ばっかりついて。男らしくしなさいよ!たかが私の両親に会うぐらいで」 「でもさ…緊張しちゃって…」 「仕方ないな~ほら!」 ギュッとメグミが手を握ってくる。 「しっかりしなよ!私達の未来はアキラに掛かってるんだよ!」 「う…うん。…頼もしいな、メグミは」 「何言ってるんだか…でもね、アキラのためなら私はいつでも頑張れるんだよ」 「メグミ…そうだな!俺もメグミのためなら頑張れる!よしっ、気合い入れて行くかっ!!」 「そうそう、その意気!」 手を繋いだまま俺達は歩く。 お互いの手のひらの温もりを いつまでも忘れないように これから先もずっと…。 <完>
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