第1章

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特に理由はないが、紺野は田舎の綺麗な空気を吸いたくなった。 彼は東京という空気の悪い場所に住んでいる。 サラリーマンの紺野は、毎朝七時半頃に家を出ているが、東京の朝は何故かゴミ臭い。 特にゴミ収拾の日は、カラスが電線で、いまかいまかと餌を狙っていて、生ゴミを漁る。 そして周囲はゴミが散乱する。 一体誰が散らばったゴミを綺麗にしているのだろうか。 そんなことを思いながら駅へ向かう。 そして相変わらずの満員電車でストレスが溜まり、会社では上司に命令され、めんどくさい仕事が入り、帰りはまた満員電車。 毎日この繰り返しだ。
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