第1章

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変わらない日々の中で、何か輝くような出来事があればと思うのだが、残念ながらつまらない日常が続いていく。 大学生の頃が1番楽しかったなーとか、高校生の頃は青春ごっこしてたなーとか、よく思い返すが、そのたびに心が苦しくなる。 もうあの頃には戻れない。 そう思うと、もっと楽しく、そして真面目に過ごせばよかったと後悔する。 あの頃もう少し頑張っていれば、今よりも幸せな人生を歩んでいたかもしれない。 しかし時間というものは決して止まる事なく、いたずらに過ぎていく。 愛している人と過ごしているときも、仕事に追われているときも平等に過ぎていくのだ。 そんなことを考えながら、紺野は帰宅途中の電車の吊り革につかまっていた。
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