プロローグ

2/3
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
中学時代ももうすぐで終わりを迎える…今では思い出の、懐かしいあの頃。 この時俺はそんな事くらい分かっているつもりでも、なんとなく呆気ないと言うか、…未だに実感が沸かないままでいる自分がいた。 だって昨日も今日もクラスの友達とは遊んだし、高校に入ってもまた会う機会なんていくらでもあるだろうと。 そんな事ばかり考えていた。 思えば去年の今頃は来年の俺は…とか、まだ時間はある、とか。 …そんなよく分からない余裕と妄想で時間を無駄に費やしていた。 高校の進路の事などあまり深く考えもしなかった俺は、この時高校についての不安や期待などで頭がごちゃごちゃしていたのかもしれない。 でも確実に、着々と進む時の流れに俺は 少し焦りを感じていた。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!