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中学生のある日、いつものようにツレとサボり、いつもの場所でたむろしてた。
「おーい、K」
遠くから手を振るのは…
私のお気に入りの亮だった。
亮は、ちっちゃくて可愛くて、でも喧嘩の強い、私らのムードメーカー的存在。
その時亮は、他校の生徒を連れていた。
第一印象は…『ゴリラ』
顔が悪いとかじゃなくて、すごくガタイがイイ。
「おう、亮。それ誰。」
私がソイツを見上げながら言うと、亮より先にソイツが、
「俺、樹(いつき)、隣の中学で、亮とはマブ。よろしくな。」
と言った。
それから亮は樹の武勇伝を語りながら、
「どう?コイツ。」
と、私に聞いた。
その場にいた毒舌の梓は、
「こえぇよ。」
続けて甘えん坊な由香が、
「ウチはOKかな。」
比較的落ち着いた雰囲気を持つ雪美は、
「いんじゃねぇの?」
男好きの裕美子に関しては、
「付き合ってもいい。」
私は…正直興味無かった。
「…ご勝手に。」
とりあえず、誰の反対も無かったので樹は私らのチームに入るコトになった。
私は「明日から制服では来んなよ。足が付く。」
と言ってみんなに挨拶をして帰った。
「じゃあ、またな。」
と笑った樹は、某アイドルグループのなんとかって人に似てた。
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