第一章:さかのぼる……
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そして、少しだけ体をベッドの端に寄せて、脇にある小さなミディアムブラウンのテーブルに灰皿を置くと、一瞬だけ動揺したことを悟られない様に俺は答える。 「いや、いないけど」 「じゃあ、付き合わない?」 ユウは素直な性格なのだろう、率直(そっちょく)に付き合う事を求めてきた。 その少し色素の薄い茶色の瞳を俺に向けて……。
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