始まり

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周りでも雄太と同じように苦しみだす人が沢山いる 「雄太!!いけるか!?しっかりしろ !!」 さっきまで流していた安心の涙は 一瞬にして悲しみの涙に変わる 「僕死…………ぬのか……なぁ……」 雄太は涙を流しながら呟く 「死ぬわけないやろ!!大丈夫やから!!」 優は泣きながら叫ぶ 周りを見るとみんな泣いていた 幸子と恵理は手で顔を覆うように泣いていた 「い、き……が…………できな……いや……。……今ま、で…………本当、に……ありがとう…………」 ドサッ!! 「雄太ー!!!」 雄太は ありがとうと言い地面に倒れた 信じきれない俺は 涙を流しながら雄太の首に手を当ててみる しかし、ピクリともせず冷たくなっていくだけだった 「おれ、のせいだ…………」 優は自分を責める そんなとき、大きな笑い声が響いた そう! 笑い声の主は野田山だった
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