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――――菅村 大智
俺は必死に走った
大きな木がたくさん生え
道という道はひとつとない。
発達した木の根っこが邪魔をする足元
俺は何度も何度も転んだが
それでも必死に走り続けた。
不思議な感覚だ。
とっくに限界はきてるはずなのに
足が勝手に動く。
体が止まらせてくれない
友達のためなら
ここまで力を出しきれるのか。
俺はメロスを思い出した
そしてついにアイツをみつけた。
俺が見つけた時
あいつの下には横になった恵理がいた
そしてアイツは
口元を緩めてこう言った
「ゲームオーバーだね。ひゃははははは」
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