もやもや

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自分は必要な人間か必要じゃない人間か。 答えは必要な人間だけど代わりのきく人間。 組み体のピラミッドで3段目の僕が骨折して他の子と変わってもピラミッドは出来る。僕はそんな存在。 笑顔の仮面を被って中身を見せない僕は嫌いじゃないけど好きと言われない人間。 僕は僕に存在価値を見いだせない。 でも僕は死にたいと思えるほど弱くもないし強くもない。 僕は僕の考えが嫌になって屋上の空を見に行く。 屋上までの階段を一気にかけあがり息を切らしながらおもいっきりドアを開け放つ。 そこには青い空と今まさに飛び降りようとする少女。 僕は戸惑った。僕は彼女を助けていいのか。僕のこの曖昧な心で彼女の一大決心を揺るがしていいのかと。 でも僕は思ったんだ。彼女を助けるのは今、僕にしか出来ないこと。 つまり助けることは僕の存在価値をつくること。 ごめんね君は死なしてあげれない。僕は存在価値が欲しいから。 「ねぇ、死ぬの?今なら僕が君に存在価値をつくってあげるよ」 僕は僕の存在価値を見付けたんだ。
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