Life is very very short.

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ハンバーガー・ショップは学校から程よく離れた位置にあった。だから、こういう時に学校から帰ってくる同級生にばったり会うということはほとんど無い。もっとも、アヤカはともかくポテミにとってはどうでも良かったのだが。 途中の長い横断歩道。信号を確認して渡り始めた二人に、その時はやってきた。 「うわ!」 赤信号を無視して突っ込んできた4トントラック。 ここで二人の命運を分けたのはなんだったのか。 むしろ、先に反応したのはアヤカだった。しかし、彼女の身体は止まってしまった。彼女の脳が回避命令を出すまでには、あと少し、そうあと少しだけ時間が必要だった。 ポテミは背後で鈍い音がして、ようやく気づいたのだ。 振り返ったポテミの視界の端で、アヤカは粉々になっていた。 「嘘でしょ…!アケミーーーー!」
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