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“ピカッ”と世界が光り、おれは意識を失った。
目を覚ましたおれは、まあ順当に、病院のベッドに縛りつけられていやがった。
「ようやく目を覚ましてくれたか」
そう言ったのはおれを見下ろす金髪の男。カーキーのジャケットに焦げ茶のスラックス、ネクタイは細めの安物で、つまり刑事の見本みたいな野郎だ。
「お前さんには黙秘権がある。自身に不利と思われる発言はしなくてもいいし弁護士を雇うこともできる。費用がなければ国選弁護人をつけることもできるしアレやコレやそんな感じ。これでいいかアルフレッド?」
「いいだろ。さて尋問だ。お前どうやってIDカードを手に入れた、ん?」
金髪野郎のとなりの男が聞いてきた。グレーのスーツを着た年配で、つまり金髪の相棒ってこった。フライパンでぶん殴ったようなツラはブルドッグみたいだが、たぶん女房の尻にしかれるタイプだろう。
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