序章

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社長からのメールは、本当に入っていた。スケジュールは、管理ソフトで全て確認が出来る。 [社長ミーティング]名目は、そう書かれている。ミーティング場所は、要確認。ようするに連絡を入れろとの事だ。 他に、参加者が居ない処から、本当に食事の誘いの様子だった。 「何かあったのかな?」 スケジューラを眺めながら、考えごとをする私に、気をかける者も居ない。 窓際に背を向ける形で、私のデスクがある。目の前には、自分のシマの部下のデスクが並んでいる。 後ろを通る者も居ないし、私の作業を気に掛ける部下も居ない。 多少、気難しい表情になろうが、いつもの事だと皆考えるだけだろう。
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