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総重量200キロ相当のハンマーを持ち上げ振り下ろす、振り下ろしたハンマーは地面スレスレで止めてまた持ち上げ振り下ろす。
これを毎日止めずに右左両手と100回繰り返す。
これを既に3年間辞めずに毎日繰り返した結果国の外にいる魔物、ゴブリンやオークを素手で殴り倒す事が出来るくらい強くなってしまった。
そのせいか俺の事を知っている兵士からは『オーガ』と呼ばれている。
だがここで勘違いしないでほしい…俺の名前はオーガではなくホロなのだと…
ホロは親父のつけた名前だが正直この体つきと顔からしてホロと言う名前はあまりにもマッチングしていない。
そのため名前を聞かれてもおっさんかおやっさんか…好きに呼んでくれと言っている。
クラインは名前を知っているがどうやら名前を呼ぼうとしたら笑いが込み上げるらしい。
ズシン…
ハンマーを降ろし汗を拭う、空を見ればもう太陽が顔をだそうとしている、それだけでどれだけ自分が剣や槍を研いでいたか想像が出来るだろう。
今日は臨時休業にすることを決め、鍛冶屋前で眠そうに眼をこするクラインとそれを呆れた顔で見ているマリアの元に向かう。
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