プロローグ

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マリアが鍛冶屋を離れてそう時間も経っていないのに…クラインがいる   それもすっごい楽しそうだ。   嫌な予感しかしない…   『なぁなぁ、明日から暇か?暇だろ?2週間くらいちょっと手伝って欲しいことがあるんだが』   もう…ね、今手に持っているハンマーでこのバカの頭を叩いて中身を見てやろうか…   『おい、馬鹿やめろ!そんなもんお前が振り下ろしたら俺でも間違いなく死ぬ!』   おっと、心の中で思い留めようとしたのだがどうやら行動に移しかけてたみたいだ。   『ふうぅ…今のは俺の言い方が悪かった、是非頼みたい依頼があぶげら』   『あ、すまん』   またふざけた事を言うと思って先に殴ってしまった…明日から気をつけるか。   『謝る気ゼロかよ!しかも明日からってむしろ今から気をつけろ!』   心の中を読まれた気がする…   『わかったから落ち着け、それで依頼ってなんだ?くだらん事なら降りるぞ。』   二年くらい前も似たような事を言って請けた依頼が子供の世話だった。   あれは子供に泣かれるしどうしたらいいかわからなかった…また似たような依頼だったら意地でも拒否する次第でございます。   『報酬は2金だ』   子供の世話でも何でも請けましょう。
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