―プロローグ―

4/4
前へ
/27ページ
次へ
皆個性豊かだなぁとため息をついていると 「なんか美佐、近寄んなオーラビンビン出してるぅ!」 根岸山登…(ねぎし・やまと)。一回死ぬか、おい! 男のくせにまつげ女子より長いし、声とかしゃべり方とかすっごいキモイし。 そう、コイツは世間でいう『オカマ』と言う、物体である。 その物体を皆で『やまお』と呼んでいる。 一方口の悪い女子からは、肌が黒くて丸刈りだから『ガングロ玉子』と呼ばれてやまお半泣きだったっけ。 「ガングロ玉子。うるさい。」 私も呼んでやった。 やっぱり半泣き。 ザマみろ!やまお! ニヤリと笑った。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加