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席替え
「うぅ。なんでぇ?」
ぐったりした体を無理矢理起こして呟いた。
今日は席替えの日…。
2組では1ヶ月に一回席替えがあるから困る。
良樹とは離れたけど今度は一番前で凜が後ろ。
ハァ…。
凜に聞こえるようにデッカくため息をついた。
でも飼い主と離れたから黙ったまま。
静かになるから別にいいんだけどね…
と安心した私が馬鹿だった。
凜の斜め前。つまり私の右側にワガママ王子のオモチャがあった。
理輝だ。
バカ!なんでそんなとこにいるのよ!
と叫んでやりたかったが言えるわけがない。席順なんだから。
凜は理輝を見つけるとすごい大音量で喋り始めた。
あぁー。ダメだ、止まりそうにない。
いっそのこと止まるまで寝ていようか
…あぁ、うるさすぎて眠れない。
シャラップだ!凜!黙まると言う言葉を覚えてくれ!!
すると
「佑賀さん。静かにして!」
ナイス先生!
凜もさすがに先生には、さからえないようだ。
授業中だし、
森由子ってこう時、本当に役に立つ!
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