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あれだけ人前で好きだとか言っておいて結局順位には入ってない
これじゃあ順位つけた私がバカみたいじゃん
視線を隼人から久実に戻る
「風倉ヒロは俺の命。順位なんてつけられねぇよ。」
ヒロは顔を赤らめながらうつむいた
いつもいつも恥ずかしいことを平気で言う隼人をなぜが嫌いになれない
朝のチャイムが鳴ると教室にいなかった人は走ってきた
先生は悲しい顔で入ってきたかと思えば涙を流した
「昨日西本歩さんが事故に遇って亡くなりました。」
先生はハンカチで口をおさえながら涙を流し続ける
朝から複雑な気持ちになり、いつもみたいな元気な声は聞こえなかった
歩はどこにでもいるフツーの女の子
今回のことは運がなかったとしか言いようがない
けどヒロは自分が手紙をもらったせいで歩が死んだと思った
出さなければ。手紙を10人に…
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