夜の世界

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さして有名な作家でもないから、偶然というのはすごいものだと思う。 それからたわいのない話をしたが、誠実で知的で物腰が柔らかな一樹に、私は惹かれているのを感じていた。 終電まであっという間で、帰ろうとチェックしたところで、 「携帯、教えて」 と一樹がさらりと聞いてきた。
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