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私は踊る胸を悟られないように「いいですよ」と携帯を取り出し、赤外線でアドレスを交換した。
その後、数回飲みに行き、付き合うことになった。
付き合ってかれこれ三年ほどたつが、一樹は最初の印象のままで、とてもいい彼氏でいてくれる。
穏やかな海のような一樹は、私のことを本当に大切にし、見守っていてくれた。
キャバクラで働くか迷った時に、真っ先に思い浮かんだのは一樹の顔だ。
一樹はキャバクラなんて付き合い以外では行かない人だったから、キャバ嬢に対しての偏見があった。
テレビで特集されているのを見ると「こんな仕事する人間も行く人間も理解できない」と笑いながらだったが言っていた。
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