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「ナナ、すごいじゃん、ナンバー3でしょ」
由紀恵が真っ赤なドレスに着替えながら、更衣室に貼られている11月の成績表を見て言う。
「全部由紀恵さんのおかげですよ~。場内指名とかくれるからポイント稼げて、ラッキー三位です」
「ううん、こっちこそ助かってるから。ナナ、ヘルプうまいし、話せるし。いつもありがとね」
「もー、なんか白々しい~」
茶化しながら話していたが、事実、由紀恵のおかげでいい成績を残せているようなものだ。
由紀恵は女の子との付き合いがうまくないらしく、初対面の時は私と目すら合わせなかった。
印象は最悪だったが、後に、ナンバー1だということを知り、由紀恵に取り入ることを決めた。
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