夜の世界

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店長にしてもそうだ。 嬢には人気があろうが所詮は夜の世界で働く男。 信用も信頼もしていないが、おだてれば人間だから贔屓してもらえる。 好かれたら、いい客に真っ先につけてもらえるようになるから、私は店長に愛想よく振る舞っていた。 キャバクラで働くことははじめてだったけれど、上に取りいれば勝ちなのはどの業界でも同じである。 あとはうまい人の接客を真似ていけばいいだけの話。 自分の人生は自分で勝ち取る。自分の運命は自分が決める。そう思っていた。
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