はじまりは平成で

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俺は上条夜白(カミジョウヤシロ) 23歳の大学生である。 趣味は読書と剣道。 家族に兄が一人。 親は大分前に亡くなった。 兄の名前は上条悠史(カミジョウユウシ)。 。 彼は兄と言うより親代わりになるほど歳が離れている。 親は昔道場を営んでいた。 お屋敷みたいな純和風の家に二人とダックスフントのゆきが住んでいる。 そんなある日あたしはゆー兄の付き添いで稽古場からの帰り道に兄はコンビニに行くといい、あたしは近くの公園で待つことになった。 人気の無いけど近くに神社がある公園にいると真っ黒な猫が足元でにゃあと鳴き神社の方まで上がっていく。 黒猫は歩いては止まり歩いては止まりをしていてあたしを待っているようだった。 付いていくと小さなお社様があり見事な狂い咲きの桜があった。 不思議と見とれていると一瞬蒼空が暗くなり月が出ていた。 今は昼間なのに。 真っ赤な月は血塗られたように不気味だった。
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