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一瞬仲間達の視線がオバサンに集まり、皆静かに
すると、そのオバサンは手にしている"打ち止め"と書かれた札を全員の台に次々と差して行く
そして
「早く交換においで」
と言うと、来た方へ戻って行った
ふと見ると、自分の台の上にあるランプも点滅している
親友が仲間達も見ながら
「玉全部抜いて箱持って行くぞ」
と言い、俺にも
「行こーぜ」
と促した
玉が大量に入った箱を持ち、先頭の親友の後をゾロゾロ着いて行く
カウンターという札が天井から下がった場所へ着くと、さっきのオバサンへ持って来た箱を一つずつ渡す
ラストに並んだ自分の番になり、二つの箱を手渡すと、オバサンが
「全員出て良かったじゃない」
と、玉を機械に流しながらこちらも見ずに言った
「どうも」
と答えると、俺にプラスチックの個体を手渡しながら、
「補導されない内に裏の小屋へ回って交換して貰うんだよ」
と言われ、頷いてみたが、意味がよくわからない
待っていた仲間達と合流し、裏へ向かうと確かに小屋が
開いてる小窓に貰った個体を置くと、現金が出て来た
一万円札一枚と数百円
皆大体同じ金額
持ち金は増え、ボンタン代はチャラになっていた
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