かわいい 芥川

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自)「メリーさんの羊 メェーメェー羊 メリーさんの羊 真っ白ね。」 向)「あ!それ知ってる! 『メリーさんの羊』だろ?」 自)「そうだよー。」 芥)「…ねーねー。知ってる? メリーさんは羊を飼ってて ある日学校に羊が ついてきちゃったんだよー。」 向)「そうなのか?」 自)「うん。 歌の歌詞もそうだよー。 どこでもついていく メェメェついていく どこでもついていく かわいいわね あるとき学校へ 学校へ学校へ あるとき学校へ ついてきた」 向)「へー…。で、続きは?」 自)「生徒が笑った アハハアハハ 生徒が笑った それを見て 先生はかんかんに おこっておこって 先生はおこって 追い出した メリーさんは困って 困って困って メリーさんはしくしく 泣き出した で、終わり。」 向)「ふーん。なんか、 メリーさん可哀想だな…。」 自)「そうだよね…。」 それを聞いてちょっとだけ 寂しくなった。 芥)「きっと羊は メリーさんの事が 大好きだったんだよ。 だからずっと一緒にいたかった んじゃないかなぁ?」 自)「…うん。そうだよね。 それにメリーさんも羊が 大好きだったんだよね。」 芥)「そう!俺、 **ちゃん大好きだCー!」 いつものように話が いっきに飛ぶジローちゃん。 それに苦笑しながらも、 自)「私もジローちゃん 大好きだよー!」 って笑いながらぎゅーっと 抱きついた。 ジローちゃんは暖かかった。 向)「じゃあ、ジローが羊で **がメリーさんだな(笑)」 って言われたから 確かにそうだなぁ… なんて思った。 そんな、いつもと変わらない 平和な昼休み。 かわいい君と羊 ___
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