第1話;転校

4/31
前へ
/291ページ
次へ
「捕まえた! さぁ、行こうぜ」 チャラ男は、そう言いながら私を引っ張る。 学校とは、反対側に引っ張るお陰で 校舎の上の部分が見えていたのに、どんどん遠ざかっていく。 しかも、チャイムの音まで聞こえてきた。 完璧に遅刻になってしまった。 私は、いい加減頭に来てキレようとしたが 「その手離せや」 低い地を駆けるような声が、そのキレる行為を止めたのだ。
/291ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1235人が本棚に入れています
本棚に追加