第1話;転校

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『あの、ありがとうごさいました』 ここは、素直にお礼を言った方がいいと思い 頭を下げて、そう言った。 「別にいーって! それより大丈夫だった?」 その声は、先ほどとは違い優しいあか抜けた声。 『はい! あの、急いでいるので! 本当にありがとうごさいました!』 私は、そう言ってその場から立ち去ろうとしたが 「ちょっと待って!」 またもや、腕を捕まれてそれはできなかった。
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