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『あの、ありがとうごさいました』
ここは、素直にお礼を言った方がいいと思い
頭を下げて、そう言った。
「別にいーって!
それより大丈夫だった?」
その声は、先ほどとは違い優しいあか抜けた声。
『はい!
あの、急いでいるので!
本当にありがとうごさいました!』
私は、そう言ってその場から立ち去ろうとしたが
「ちょっと待って!」
またもや、腕を捕まれてそれはできなかった。
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