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いつからか、右隣りの集団の中の一人、柴田悠人(シバタヒロヒト)とは、少しだけ話すようになった。席が隣だったから。ただそれだけ。
「ノート見せて」とか
「答え教えて」とかその程度。
みんなから「ヒロ」と呼ばれているこの柴田悠人も、ギャル男。私とタメの19歳。髪は金色に近い茶色。とっても明るい茶色。服は細身のTシャツに細身のパンツ。で、顔はクロい。まぁ、「クロい人」よりはまだマシだった。でも、いかにも遊んでますってイメージにピッタリ。いつも「クロい人」と一緒にいた。
初めはヒロも怖かった。高校時代、派手な人達とはほとんど喋らないし関わってこなかった私にとって
[ギャル&ギャル男=怖い]
そんな考えを持っていた。
そんな私とヒロは、少しずつ話す機会が増えていった。
(へぇ~ギャル男でも話してみると意外とフツーかも。)
そして少しずつ、[怖い]というイメージがなくなっていった。
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