頼む、もう少し落ち着いてくれ!

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「へえ!これが、これの!ビックリだ!」 藤岡は、ミユキを指差し、次に俺を指差して言う。 何気にムカつく発言である。 人を物扱いかよ! という突っ込みは、辛うじて飲み込む。 さっきまですごい殺気を発していた男どもは、少しにやついている。 「俺は、藤岡ヒデアキ。幽霊担当。とりま、よろしく!」 色々突っ込みどころの多い自己紹介をして、ヒデアキは席につく。 ミユキは、たじたじという表情をしている。 わが部のメンツに、だいぶ面食らったようだ。 “こりゃ、三ヶ月も持たないか” と、俺は胸の中で呟いた。
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