頼む、もう少し落ち着いてくれ!

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「で、どうなの?あの子。」 サキティが聞いてくる。 顔はまだ、呆れ顔だ。 「あの子って、ミユキのこと?」 確認のために、質問を返す。 サキティは頷いて、俺の隣の椅子に腰かけた。 「ま、うちの部には相性抜群じゃない?バカしかいないし。」 これではサキティも批判することになるが、かまわずに言う。 「言うなあ……」 サキティはそうつぶやくと、天井を見上げながら続けた。 「うちの部はさ、あれくらいがちょうどいいの!真面目しかいないよかいいでしょ?」 笑いながらそう言い放ったサキティの顔を見ながら、こう思った。 “そういや、久しぶりにサキティの笑顔真面目に見たなあ・・・”
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