ねぇ、どこか行こうよ!

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「暑い……」 流れ、滴る汗をぬぐいながら、俺はつぶやく。 俺達は今、秋田県の宮川海岸というところにいる。 が、俺はじゃんけんに負け、荷物番をしている。 ………とことんつまらない役回りだ。 何故ここにきているかというと、今わがバンド部は夏合宿をしているからだ。 どうしてそうなったかというと、ミソラの鶴の一声が原因だった。 「……暇だ。ねえ、どこか行こうよー!」 本人はたわいもない独り言だったのだろう。 だが、意外な人物が食いついた。 「いいね!行こうよ、海!」 ………まさかのミユキだった。
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