あのな、ここはカフェじゃないぞ?

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俺達は、いわゆるオタクである。 アニメ、声優なんでもこい! そんな感じだ。 サキティは、俺のクラスの担任で、学年で唯一の科学の先生である。 その上、オタクであることを隠していない。 なので、全クラスで自分がオタクであると公言し、好きなアニメも公言している。 それに釣られたのが俺たちだ。 元々、部員は部長のみ、廃部寸前だったのだが、俺たちが救った(?)形になっている。 と言うか、何故一年の俺が副部長? 二年の先輩がいるだろ! ………この問題を説明するには長くなるので、ここで止める。 けど、俺は納得していない。 現在、六月の時点で部員は六人。 一年四人、二年二人(内、幽霊一人)。 ただ、やる気はない。 後ろから、日向が声をかけてくる。 「カナタ!客だぞ!」 ……何故、声をかける? 俺は振り返って言う。 「なぁ、練習中は声かけるなって…」 正直、驚いてしまった。 日向の後ろには、かわいい女子が立っていた。 「今良いかな?ミライ。」
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