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ミユキは、少し呆れたようにこちらを見る。
「何って、ミライんとこの部活だよ。」
小さく“前から言ってたじゃん”と呟いて、ミユキは残りのコーラを飲み干した。
「あぁ、そっか、その事だったか!」
わざと惚けたように答える。
……内心、かなり焦っているが。
誤魔化すようにコーヒーを飲む。
口の中に広がる苦味が、だんだんと心を落ち着ける。
「うちは、いつでも歓迎だよ。」
“まともな奴は”
と、心の中で続ける。
今の状況では、ミユキのようなしっかり者が必要だ。
「ホント!?やったー!」
ミユキは喜んでいる。
入部して、まずやらなければならない課題を知らないから。
“半年持つかな?”
と、俺は心の中で賭けを始めた。
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