鬼畜鬼とその配下

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漣歌の家の影達に 鷲達は、屋敷の中の様子を聞き出していた。 もちろん場所は、鬼畜鬼さん(御史台長官室)のお部屋 『姫に求婚したんだぞ!!』 『『だれが!!』』 『だから、自称真翔ってヤツがだ! 姫は、イヤだって断ってだが…。』 『当たり前だ!』 『………………。』 『恐るべし、犯人だな…。 あのじゃじゃ馬に求婚とはな…。』 『しかもその後、膝の上に抱き上げ!!!髪を指先で絡めてベタベタしやがって!!』 『姫さんの貞操の危機じゃないのか?』 『大丈夫だ。今のところはな…。』 『じゃ…ぁ、マジに危なくなったら影のあんたらど~すんだよ!?』 『『すぐさま、抹殺します…。』』 『まぁ、漣歌姫の身を守るあんたらはそうするよなぁ~。』 『当たり前です。本来なら求婚した時点で抹殺したいところでした!!!』 『当主には、報告したんだろ…?』 『はい…、漣歌姫の兄上様にも……。 今頃、当主様にお会いされてるでしょうね…。』 『おい…、漣歌姫の兄って…。妹を溺愛してるよな…。』 『はい…、当主様は今頃大変でしょうね…。ご子息方に攻められて…。』 (ぜって~、コイツらわかっててチクリやがたんだ…。) 『くだらん話はいい。サッサと要件を言え💢』 『はい…。 漣歌姫様は、真翔と共に行動するので先に浚われたお嬢さん方を保護してくれるようにと…。』 ………。 『後………、姫から長官様に伝言がありまして………。』 『いえ…。』 『はぁ~、一言一句そのまま伝えるように言われまして…。』 (…………………。) (あのじゃじゃ馬。絶対にケンカ売る内容だな………。) 『ご託宣はいい……。』 『はい、では申し上げます。 葵長官って、とっても冷徹なやり手だって聞いてけど…。 噂ってアテにならないみたいですね。 それとも、もうお年でボケが始まってきたのでしょうか? それならば、サッサと引退して後は秀麗ちゃんみたいな若者に任して引退なさっては如何でしょうか? 無理は、よくありません…。 そのウチ朝、長官室覗いたらポックリ行った後でしたら怖すぎます。 退き際も大切です。 そうでないなら、老体に鞭打ってでもシッカリ働いて下さらなくては困ります!! 浚われたお嬢さん方に傷一つないようにサッサと誘拐犯とっつかまえて下さい。 給料泥棒が💢なんて民に思われでもしましたら…。 朝廷でお働きの優秀な方々にご迷惑になります。』
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