人生の全てをかけて…

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それから、二時間ほど体を休めた若葉と赤ん坊が病室に戻って来た。 「ただいま。」 「おかえり。体は?辛くないか?」 「うーん、少し腕が痛いかなぁ。運動不足だからね、私。」 と、用意されたベッドの上でほとんどないに等しい力コブをみせる。 赤ん坊はすやすや眠っている。 若葉だって、疲れているだろう、 「今日は、もう帰るよ。また明日来るから…」 と頭を撫でると、 上目遣いで 「もう?帰るの?」 た、言う。でも、今日は眠れるときに眠ったほうがいいという、看護師さんの言うことをきくことにした。 しぶしぶだけど。 .
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