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列席してくれたカンナや、芦野さん。
和歌子さん家族にもたくさんのお祝いの言葉をいただいた。
いつも会場の隅っこで遠目に花嫁さんをみてきただけの私が、
今日は私が主役なんだ………
………………………
………………
………
「まさか、美月くんにまんまとだまされるとはね…」
「人聞きの悪いこと言わないの!!」
みんなが帰ったあとのチャペル脇で私たちは星空を眺めていた。
その静まり返った静寂な世界に私と美月くんしかいないんじゃないかと、錯覚しそうなくらいに、神聖な場所。
そんな神聖な場所で彼はそっと私の腰を引き寄せて、キスをする。
それは神様も目を覆いたくなるくらいに熱っぽく、オトナなキス。
「神様も呆れちゃったかもな?」
おでこをコツンと寄せあってクスクスと笑い合った。
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