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「へ?」
高校生は、驚いたような声を出した。
そりゃそーだよね。
私だって…言った張本人だって驚いているんだから。
私も彼も傘なんて持っていない。
つまり、どしゃ降りの中いたわけ。
彼はずぶ濡れ。
私もずぶ濡れ。
なら…私が待たせたんだし、家に来てもらって温かいご飯食べてもらいたいと、素直に思った。
「いや…僕も一応…男だし…」
忘れてた。
このコ、チャラ男だったんだった。
「なんでかな、キミは。不思議と安心感があるきがするんだよ。それに、女の子に困ってないでしょ?」
私が笑ってそう答えると、苦笑いして「じゃあ…行こうかな…」
とタクシーを止めて、アパートに向かった。
タクシーの中では、お互いを何も知らないことで大笑いして、自己紹介から始まった。
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